歯列矯正治療が多くの人にコンプレックスになる理由について

歯列矯正治療が多くの人にコンプレックスになる理由について

歯並びに悩みを持っている人が日本人には多い傾向にあります。
それは歯列矯正治療が日本では健康保険適応外の自費治療となり、子供のころに適切に治療を受ける人が少ないためと考えられます。
そのため大人になっても八重歯や出っ歯で悩んでいる人が多いんです。
だがあきらめる必要はありません。
大人になってからでも十分歯列矯正治療は可能だからです。
しかし今度は歯列矯正治療自体が、その人のコンプレックスになることもあります。
それは歯の表面に見栄えの悪い銀の装置であるブラケットやワイヤーを装着しなければならず、歯を見せて笑顔になるのが怖くなるのです。
さらに裏側矯正などになると、歯の表面に装置がないのはいいものの、舌の動きがワイヤーで制限されてしまいうまく発音が出来なくなることがあるんです。
今まで話せていたサ行などもうまく発音できず、コミュニケーションに弊害が及びコンプレックスになる人もいます。
裏側矯正の場合には、ある程度発音訓練が数か月必要になります。

歯科医院での歯列矯正治療の問題点を調べてみよう

歯科医院では様々な治療が提供されていますが、歯列矯正を目的に通う人も増えています。
歯列矯正をすればきれいな歯並びを得ることができますが、治療にはデメリットがないのかも気になるところです。
まず、問題点としては矯正装置が目立つというものがありますが、最近は裏側矯正やインビザラインを提供する歯科医院が増えたこともあり、目立たずに治療ができることも増えてきました。
それから、装置は取り外しができないという問題もありますが、マウスピース矯正なら食事や歯みがきの時に取り外すことができます。
そのほかの問題点では、治療費用が高くなることがあげられます。
治療では、保険適用される例は少ないので、治療費の総額も調べておきましょう。
医療ローンなども活用すれば、無理のない範囲で支払い続けることもできます。
そして、歯科医院によって技術力にも差がありますので、評判や実績を良く調べておくことも大切です。
治療は長期間続けることになるので、失敗のないよう慎重に選びましょう。

著者:塚越正士

宮城県仙台市出身。大学歯学部卒業後、数か所の歯科医院で医師としての経験を積む。自身の経験をもとに歯科治療に関するコラムを書いています。